HCL(ヒューマン・セントリック・ライティング)
Vol.2:サーカディアンライティングとは?
人のカラダは体内時計を持っており本来25時間の周期ですが、朝に光を浴びることにより体内時計がリセットされ、体温や血圧、ホルモン分泌などのカラダの基本的な働きを約24時間へと変化させています。このリズムを「サーカディアンリズム(概日リズム)」と言います。
この乱れたサーカディアンリズムを整えるサポートをするのが「サーカディアンライティング」です。
太陽光の変化に着目!
太陽光は1 日を通して、照度(明るさ)や光色(色温度)などを刻々と変化させます。
この自然の変化に合わせて、人間はカラダの基本的な働き(生体リズム)を変化させています。
例えば…
・朝:明るめの昼光色を浴びる → 爽やかな気分になる&リラックスできる
・午前~午後:昼光色や白っぽい光を浴びる → すっきりした気分になる&生き生きと活動できる
・夕方~夜間:温白色~電球色の光を浴びる → くつろいだ気分になる&リラックスできる
・就寝前:電球色の抑えた光の中にいる → 落ち着いた気分になる&休息の準備に入る
この特徴を応用したのが「サーカディアンライティング」という考え方です。
LED 照明の調光・調色機能を制御し、太陽光を人工的に模倣した明かりを暮らしの中へ取り入れることで、自然光が届かない屋内にいても、正しい生体リズムに整え&サポート。機能の活性化を目的とします。
時間の変化に合わせた調光制御
人間を中心に捉えた照明は、
1、時間
2、光の量(明るさ)
3、光の色(色温度)
この3要素を1日を通して個別に調整することで可能となります。それは同時に「自然光に近い状態に近づけること」でもあります。
→「24時間フルオートコントロール」&「パーソナライズ・ライティング」
・朝の自然光:体内時計に1日の始まりを知らせ、カラダの機能を活性化
・青色の波長を持つクールな白色光:朝や昼間に集中して行動する必要がある時、カラダを刺激
・日没時には照度を減少:カラダの動きの減速を促す
・暖色の光:私たちをリラックスさせる
このような光の「非視覚的効果」を照明に応用することで、環境・暮らし・活動内容に則した新しい照明計画をご提案いたします。
人の本来の免疫力を高めながら健康的なカラダ作りを目指す
HCL(ヒューマン・セントリック・ライティング)=「人間指向の照明」という考えは、視覚効果のみならず、人間の行動・生理学的及び心理学的な側面に係ると言われており、より科学的・効率的・健康的且つ快適な環境を創出することを可能にします。
そして、弊社はHCLの概念とこれまで培ってきた制御技術・ノウハウと新たなLEDアイテムを組み合わせ、健康関連・介護施設・保育/教育施設をはじめとする「健康を重視する環境」下での照明ソリューション構築を目指しています。